今日のテーマ
『 毎日継続する効果 』
ここ一か月、稽古が中止となっているため、家で息子の自主トレを見守ってきました。息子は、これまで毎日練習していたことはなく、稽古に参加する週に2~3回練習するに留まっていました。私の子供時代もそれぐらいの練習量だったので、十分だろうと考えていました。
しかし、このご時世で外出することも減り、家でやることが少ないので、どうせならということで、私が泊まりでいない日も含めて、毎日練習するようになっています。
練習メニューは次の通りです。
練習メニュー
形
撃砕第一(ゲキサイダイイチ) ×3セット
十八手(セーパイ) ×1セット
組手
打ち込み
刻み突き 10回×2(正体10回・逆体10回)
中段突き 10回×2(正体10回・逆体10回)
ワンツー 10回×2(正体10回・逆体10回)
前蹴り⇒刻み突き 10回×2(正体10回・逆体10回)
カウンター上段蹴り 10回×2(正体10回・逆体10回)
+α 適宜フォームチェック
今日で、毎日の自主トレを始めて1か月となりました。
この1か月で次のような成長がみられるようになりました。
1. テクニカル
技の精度が、日に日に上がってきています。毎日やることで特にすごいのが、『手戻りが圧倒的に減ったこと』です。人間には忘却曲線があり、学んだことの半分以上は翌日には忘れるといわれています。その点、毎日継続することは、学んだことのリマインドを毎日繰り返していることと同じであるので、同じミスや悪い癖が圧倒的に減り、次のステップにスムーズに移行出来ている点に大きな成長が認められます。
組手では、ステップワークと苦手だった左足の蹴り技が、形では、摺り足・四股立ち・三戦立ちの精度が、日増しに上達してきました。
2. フィジカル
これは『体が技を記憶し始めている』という点に大きな成長がみられます。テクニカルな部分の成長の成長に対して、フィジカルの成長は遅いです。なぜなら、良い技に見合った筋力・瞬発力・バランスが身に付くには、長い時間反復し続ける事が必要だからです。週2~3回の頻度と比較しても2倍以上反復出来るため、フィジカルの成長も比例しています。
特に成長が顕著なのが刻み突きで、体重の乗り具合とキレ味が随分上がりました。非常にパワフルさが上がりました。
3. メンタル
このメンタルトレーニングは、永遠のテーマだと思います。メンタルの強さには2種類あると思っていまして、1つは一瞬の判断が必要な場面での強さ、もう1つは日常的な心の甘えに打ち克つ強さです。
前者は、試合などの実践の繰り返しで得られるものが多いので、今は経験を積むことが出来ません。後者は、毎日自主トレをするという習慣は、非常に効果があります。
私の知る限り、スポーツの分野で精通している人は、日々のトレーニングを自らに課すことが出来る人がほとんどです。息子は生まれて初めて、毎日トレーニングをすることを経験しており、相当なストレスがあるはずです。
実際、最初は全然気が進んでいなかった息子でしたが、2週間を過ぎたくらいから、毎日やるのが当たり前となったようで、今では私が泊まりで不在の日でも、自分でメニューをこなせるようになりました。これは本当に大きな成長でした。
自粛続きの生活は、子供には相当なストレスがありますが、発想を転換して成長の糧としてくれれば、親としては嬉しい限りです。
あともう少し頑張っていきましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。