今回のテーマ:息切れを防止して試合に勝つコツ
こんにちは、空手パパです。
子供と成長を共有したいという目的で子供と一緒に空手を習う30代の父親です。
今回は、試合のパフォーマンスを下げる要因の一つ『息切れ』を提言するコツを紹介します。
息切れを防ぐ2つのプロセス
①肺活量を高めて、息切れしない体を手に入れる方法
②動き方を見直して、息切れの時期を遅らせる方法
今回ご紹介する方法は、②の「動き方を見直して、息切れの時期を遅らせる方法」
です。
・感染対策、万全ですか?
まずは、はじめに空手のように瞬発力を使う競技では、なぜ息切れを起こしてしてまうのか考えてみましょう。
息切れを起こす大きな原因の一つは、「力み」です。人は力むことで、急激に筋肉が緊張し、心拍数が上がっってしまいます。そうすると、体が急激に酸素を欲しがり、呼吸が荒くなります。そして、この状態が続くと「息切れ」を起こしてしまいます。一度息切れを起こすと、体は無意識にパフォーマンスを低下させて、酸素の需要を減らすように働きます。息切れをして体が動かなくなるのは、このためです。
では、組手で力んでしまうポイントを紹介します。
(シチュエーション①)若くて速い動きをする選手との対戦
相手が若くて機敏に動く選手の場合に起こる話です。
こういった選手の場合、俊敏なステップで間合いの出し入れをして、こちらを揺さぶってきます。これに負けじと俊敏なステップで応戦しようとすると、相手のちょっとしたフェイントや仕掛けに、グッと力が入れて前後左右に動いたり、呼吸が一瞬止まったりして乱れてしまいます。時間の経過とともに、肺活量で劣るこちらの方が、先に息が上がって動けなくなってしまいます。
(シチュエーション②) 肉弾戦
これ同世代対決の際に起きやすいシチュエーションです。技を出し合った際に、技が極まらなかった場合、審判の「やめ」がかからず、試合が続行されます。技を出し合って接近しているので、それだけで緊張状態となります。そして、すぐに離れればいいですが、お互い熱くなって近距離で本気の(力んだ状態の)打ち合いになることが多いです。近距離の打ち合いは、速い引き手を審判にアピールしないと旗が上がりにくいため、グダグダになることが多いのが特徴です。これを一度でもやってしまうと、一瞬で息が上がってしまいます。
一度息切れをしてしまうと、仮に1試合勝てたとしても、次の試合でパフォーマンスが落ちてしまい、勝ち進むのが難しくなってしまいます。力みは、私のような全盛期を超えた選手には大敵となってしまいます。
では、どのようにして力みを減らせば良いのでしょうか?
始めに、結論からいいますと、試合中「動かない」という方法が、最も効果的だと考えています。実際に、私が試合で実践したところ、動きまくった大会では、準決勝で息切れを起こして、決勝はヘトヘトになって負けてしまいましたが、「動かず」待ちに徹した試合では、決勝をスムーズ勝つことが出来ました。下の動画を比較していただくと違いがよくわかっていただけると思います。
✖悪い例 ”自分から動いた結果、息切れして自滅”
【組手】30代空手キッズの父親が大会に挑戦~子供と一緒に空手の上達を目指す記録~決勝戦
〇良い例 ”どっしりと構えて相手が打ってきたところをカウンターで打つ”
【組手】30代空手キッズの父親が大会に挑戦~カウンター戦略~決勝戦
現在の伝統派空手の組手の試合では、素早いステップを活用した素早い間合いの出し入れ、蹴り・足払いを変化させたフェイント・ダッキングなど、どんどん高速化していっています。これは現在のWKFルールが、軽いスキンタッチでもポイントとして認められるようになったことによる影響が大きいです。(ちなみに、昔は日本空手協会で採用されているようなクリティカルヒットでなければ技として認められなかったため、どっしり構えてあまり動かず、一撃必殺に込めるのが主流でした。)
こういった背景から現在の空手で勝っていくには、ステップワークなどのスピードに特化していくのが王道なのは間違いありません。しかし、それはあくまで体力に自信がある人の話です。なけなしの体力をステップワークに費やして、技のパフォーマンスが落ちては本末転倒ですよね。
そこで、私がおすすめしたいのが、「動かない戦略」です。
自分から仕掛けず、どっしりと構えて出来るだけ動かないようにします。ステップとは、悪く言えば常に相手との駆け引きに巻き込まれることになり、「力み」が起きやすく、体力が消耗させられてしまいます。
「動かない戦法」の3つのメリット
① 相手との余計な駆け引きに対する「力み」が発生しない
② 目線が上下にブレないため、相手の動きをよく観察できる
③ 運動量を抑えられるので、根本的に筋力を温存できる
おススメの構え方・技
① 前拳を前にしっかり出して、相手が飛び込みにくいように守る
② 相手の飛び込みに対して、バックステップを使い、間合いを切ってカウンターの刻み突きで仕留める
③ 蹴りが得意であるなら、カウンターの裏回し蹴りで仕留める
さらに、1つテクニックがあります。
攻撃の時はどうしても少なからず「力み」が発生してしまいます。
しかし、ちょっとした一工夫でかなり低減できます。
その方法が、技を出す瞬間に息を「吸う」ということです。
何も意識しないと、息を吐いた瞬間に無呼吸な状態で「力んで」飛び出してしまいます。しかし、息を「吸う」と不思議と一瞬体の力が抜けるのが実感できると思います。
是非お試し下さい。
今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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