人はミスをする生き物です。
場面は仕事、学校、家庭など、それぞれが置かれている環境により様々ですが、少なからず人はミスをしてしまうものです。
そして、ミスをすると、仕事でいえば上司から、学校でいえば先生や先輩から叱責を受けることが多々あるかと思います。仮に叱責を受けなくても自分で自分を責めて落ち込んでしまうこともあります。
いずれにしても、ミスからはネガティブの感情が生まれやすい状況が多いものです。
そして、ネガティブな感情は、モチベーションを阻害し、生活の生産性を下げる最も厄介な感情であり、人の幸福感を奪う一番の原因といって良いでしょう。つまり、ネガティブな感情との向き合い方は永遠のテーマといえるでしょう。
私は、こういう状況に出くわした時は、「発想の転換によりネガティブな感情をポジティブに変換する方法」を活用して、短い時間でポジティブな感情に戻るように意識しています。ポジティブな感情に速く切り替えることで、ミス自体を資産と置き換えることができ、モチベーションを高く保てるため、生産性を維持することが出来ます。
というわけで、今日は、例を挙げながらその方法を紹介したいと思います。
【ケース:仕事で上司に叱責を受ける】
事例:Aさんは、仕事で任されたプレゼン資料を完成させて、上司に提出したところ、上司Bからは、「なんだ、この見にくい資料は?レイアウトや文言を工夫しろよ」と切り捨てられました。
この状況で皆さんはどんな感情を抱きましたか?
《ここで想定される感情》
・一生懸命資料を作ったのに、なんでそんな言われ方をしなければならないのか?
・レイアウトも文言も完璧だった、これ以上何をやれというんだ。
・上司Bの信頼を失ってしまった。
・やっぱり自分は仕事が出来ない人間なんだ。
・この会社で働く意味はあるのかな。
他にも様々な受け止め方があるかと思いますが、上記のような感情が想定されるでしょうか。さて、これに対する発想の転換を見てみましょう。
《これに対する発想の転換》
・一生懸命資料を作ったのに、なんでそんな言われ方をしなければならないのか?
⇒上司Bがどう言おうと、一生懸命やったという事実は変わらない。
・レイアウトも文言も完璧だった、これ以上何をやれというんだ。
⇒これ以降に作る資料では、レイアウトと文言を工夫するから、間違いなく良い資料が作れる。これはツイてる、最高。
・上司Bの信頼を失ってしまった。
⇒上司Bはコーチングを理解していない可哀そうな人だから、気にしないで良い。
・やっぱり自分は仕事が出来ない人間なんだ。
⇒今日の出来事で間違いなく成長した。昨日の自分よりレベルアップした。
・この会社で働く意味はあるのかな。
⇒この会社を飛び出せる実力をつけて飛び出せば良い。
【まとめ】
ポイントはネガティブな感情が襲ってきたときに、すぐに脳内で発想を変換することです。早ければ早いほど還元効果が高いです。仮にそれが客観的に見れば「甘い」と指摘される発想の転換でも全く構いません。大事なのは、脳内をポジティブに洗脳させることで、その後の生活の生産性を高めることなのです。習慣化するまでは、繰り返し試してみることになりますが、習慣化すれば、ネガティブな感情を排除する上で、これ以上ないくらいの武器になるはずです。自分自身で実践するも良し。コーチングの一環で後輩や部下に伝えるのも良し。是非皆さんの状況に合わせて活用してみて下さい。